結論:安かろう悪かろうの家は結果としてコスト増
ローコスト住宅は多く普及しており、坪単価の低さをアピールする住宅会社もいます。
現在は性能を重視するために住宅価格は上がってきていますが、一昔前は「坪単価30万円~」なんて会社も多く見受けられました。
当然ですが、モノを購入するときには安い方が良いでしょう。
しかし、こと住宅に関しては要注意。
現在は性能を重視するために住宅価格は上がってきていますが、一昔前は「坪単価30万円~」なんて会社も多く見受けられました。
当然ですが、モノを購入するときには安い方が良いでしょう。
しかし、こと住宅に関しては要注意。
残念ながら「安かろう悪かろう」の住宅はまだまだ多く、初期費用だけで選ぶのは非常にキケンです。
住宅は建てて終わりではなく、そこから数十年暮らしていくことを考えると建物金額だけでなく、そこに付随するコストも検証していかなければいけません。
コスト増になりやすいケース3選
ローコスト住宅だと後々費用が高くなる項目は大きく分けて3つあります。
光熱費
リフォーム代
諸経費
1つずつご説明します。
リフォーム代
諸経費
1つずつご説明します。
光熱費
ローコスト住宅だとどうしても見た目の部分を優先させて、断熱・気密性能がおろそかになるケースが多々あります。
そうなると、「冬寒く・夏暑い家」になってしまうので、光熱費は非常に高く付いてきます。
例えば、ローコスト住宅だと月の光熱費が2万円で、高性能住宅だと1万円になるとします。
35年間同じ家に暮らし続ける場合、光熱費は1万円×12ヶ月×35年=420万円!!
めちゃくちゃ大きな差になりますね!
リフォーム代
次にリフォーム代です。
ローコストということは材料費や労務費を削っている可能性が高いため、しっかりとした施工がされていないケースがあります。
また、材料も数年で劣化するモノであれば、リフォーム代はバカになりません。
屋根・外壁塗装でも100万円オーバーというのはザラですし、これを数年に一回実施するのは多大な出費になります。
仮に初期費用が上がっても、高品質な材料でしっかりとした施工がされていれば、長期的には高くないかもしれませんね。
諸経費
これは地震保険や住宅ローン控除、贈与非課税枠などを指します。
例えば、地震保険だと耐震等級3を取得した建物であれば、保険料が半額に。
また、住宅ローン控除も一般的な住宅ではなく、高性能住宅にすれば最大控除額が増える場合もあります。
人によっては、性能の高い建物を建てると諸経費部分だけで100万円以上得をすることも。
近年は様々な優遇制度があるのでしっかり調べておきましょうね。
まとめ:トータルコストを見据えた家づくりを
いかがでしょうか?
今回は家づくりのトータルコストの考え方について解説しました。
上記でもお話しましたが、決して初期費用だけで住宅を選んではいけません。
新居に住むのは5・10年ではないはずです。
長期的な視野でコストバランスを考えれば、おのずと「安かろう悪かろう」が良くないことは理解出来るでしょう。