結論:準防火地域はコストアップになりやすい
土地には建築基準法で定められた「22条地域」や「準防火地域」といったものがございます。
簡単に説明すると、「22条地域」はそれほど防火を強化した建物に必要はなく、「準防火地域」は「少し防火を強化した建物にしなさい」というエリアです。
具体的に建物をどのようにするかというと、サッシ・玄関ドアなどの開口部を防火仕様にしなければいけません※細かく言うと他の部分もあるのですが、今回は分かりやすい所のみの解説としますね。
防火仕様にするということは、何となく想像が付くと思いますがコスト増になります。
簡単に説明すると、「22条地域」はそれほど防火を強化した建物に必要はなく、「準防火地域」は「少し防火を強化した建物にしなさい」というエリアです。
具体的に建物をどのようにするかというと、サッシ・玄関ドアなどの開口部を防火仕様にしなければいけません※細かく言うと他の部分もあるのですが、今回は分かりやすい所のみの解説としますね。
防火仕様にするということは、何となく想像が付くと思いますがコスト増になります。
つまり、同じ間取り・仕様の建物でも「22条地域」と「準防火地域」では、建築費用が異なるので注意が必要です。
防火サッシは○○万円のコストアップに
では、実際に開口部を防火仕様にするとどのくらいの差額になるのでしょうか?
私が普段ご提案している案件を例にしてご説明します。
玄関ドア・サッシメーカーで「LIXIL」という会社があるのをご存じでしょうか?
そこから出ている商品で非防火サッシ「サーモスⅡ-H」と防火サッシ「FG-H」という二種類があります※断熱性能などは同等。
これらを30坪の戸建て住宅に標準的な枚数・大きさで当てはめて考えると、差額は50~80万円くらいになります!
結構大きな差ですよね!!
準防火地域であるかどうかを土地選びの選択肢の1つにするのも良いでしょう。
しかし、地域によってほとんど準防火地域の場合もあるのでケースバイケースですが・・・。
コストアップにならない裏ワザも
ここまで、準防火地域は防火サッシにすることでコスト増になるとご説明しました。
しかし、準防火地域でも隣地境界(道路側は道路の中心線)から一定の距離が離れてサッシを取り付ければ、防火仕様にしなくて良いという特例があります。
この範囲を「延焼ライン」と言います。
1階は3メートル、2階は5メートル離れていれば、防火仕様にする必要がありません。
もちろん、敷地の大きさによっては延焼ラインを避けるのが難しい場合もあります。
ただ、設計時にはその点も考慮してプラン作成するとコスト調整が出来るかもしれませんね。
ただ、設計時にはその点も考慮してプラン作成するとコスト調整が出来るかもしれませんね。
まとめ:準防火地域か事前チェックを
いかがでしょうか?
今回は土地の防火指定について解説しました。
22条地域と準防火地域では、数十万円建築コストが変わってきます。
必ずしも準防火地域がダメというわけではありませんが、土地選びをするときには必ずチェックした方が良いでしょう。
建築費用にも大きく関わってくる所なので、しっかりとこの点は把握しておいてくださいね!
→【茅ケ崎南部エリア編】注文住宅の土地探しで知っておきたいポイントは?
→【茅ケ崎南部エリア編】注文住宅の土地探しで知っておきたいポイントは?