自営業の方はなぜ借りにくいのか?
そもそも、なぜ自営業者の方は住宅ローンを組みにくいのでしょうか?
理由は2つ
○収入が不安定だから
○節税のために所得を低くしているから
○節税のために所得を低くしているから
これだけでは良く分かりませんよね(笑)
①収入が不安定だから
まず、「収入が不安定」という点から説明しますね。
一般的に会社員の方はお給料がもらえると思います。
年収400万円とか年収500万円とか...。
住宅ローンを貸す銀行はその人に安定的な収入があるかをチェックします。
会社員であれば安定的に収入が見込めるので、この点が非常に有利に見られ、特に公務員や一部上場企業の方などは優遇幅は大きくなります。
一方、自営業者は安定的な収入が見込めるかと言うと、不透明な部分があります(※これは一般的にそうみられてしまうということです)。
銀行からしてみたら収入が不安定だと、「ちゃんとこの人はお金を返してくれるのか?」と不安になりますよね?
だから、住宅ローンを借りるという点では自営業は不利に見られてしまうんです。
だから、住宅ローンを借りるという点では自営業は不利に見られてしまうんです。
②節税のために所得を低くしている
次に、「節税のために所得を低くしている」という点。
自営業の方は節税を目的に所得を低く設定するケースがほとんど(※もちろん合法的に)。
そのため、節税対策にはなるんですが、「お金を借りる」という点では不利になります。
何故なら所得が少ないと借りられるお金も少なくなってしまうからです。
フラット35が有利な2つの理由とは?
全期間固定金利のフラット35は、ずっと金利が変わらず家計管理がしやすいというのが最大のメリット。
それ以外にも色々と良い点があり、自営業の方にとって下記の2点が特に有利に働いてきます。
〇審査で見られる「所得」が3年ではなく、1年でOK
〇審査金利が民間銀行より低め
〇審査で見られる「所得」が3年ではなく、1年でOK
〇審査金利が民間銀行より低め
ひとつずつ解説していきます。
審査で見られる「所得」が3年ではなく、1年でOK
自営業の場合、会社の業績がチェックされます。
具体的に、民間銀行でローンを受ける場合は3期連続で黒字計上であることが条件。
これも「安定的な収入が見込めるか」という判断基準の1つになります。
しかし、フラット35であれば、3期分の所得ではなく1期分の所得のみでOK。
つまり、もともと所得を低く設定していたものを1期分だけ調整すれば良いことになります。
これは「家を買いたいな」と思ってから、1期分だけ自身の収入を上げるだけで良いので、税負担はもちろん時間的にも有利に働いてきます。
これは「家を買いたいな」と思ってから、1期分だけ自身の収入を上げるだけで良いので、税負担はもちろん時間的にも有利に働いてきます。
審査金利が民間銀行より低め
住宅ローンは民間銀行の変動金利だと0.4%~0.7%が一般的でフラット35だと1.33%となっています(9割以下・借入期間:21年以上35年以下・2021年11月時点)。
しかし、実際に審査するときの基準となる金利は民間銀行だと2~3%くらい、フラット35は1.33%になるのをご存知でしょうか?
つまり、民間銀行だと審査基準が高くなるので、借りられる金額が少なくなります。
具体的には年収400万円の方がフラット35でローンを組むと約3900万円借りられるのに対して、民間銀行(審査金利3%)だと約3000万円【審査金利は金融機関・属性により増減有り】。
かなり金額に差が出ていますね。
かなり金額に差が出ていますね。
まとめ:まずは総予算を把握し、所得調整を
今回は自営業の方向けのお話をさせて頂きました。
これから家づくりを検討される方は、まず所得面の調整が必要になります。
そのためにも、現時点で「家づくりの総予算」「どれだけお金を借りたいか」を把握しなければいけません。
ここが分からないと金額調整が出来ません。
まずはフラット35で検討して頂き、もしご自身にとって有利な金融機関が他にもあれば選択肢に入れていくと良いでしょう。